第3回災害や地域防災を支援する通信技術

今回ご紹介する、事業開発部第2事業開発グループでは災害に強い街づくりや地域防災に貢献するため、無線技術を活かした耐災害監視ソリューションを提案しています。
長距離無線LANシステム、自然災害ソフトウエアの開発をメインとして、応用技術の研究を進めています。

DENGYOが提案する、耐災害ソリューション

長距離無線LANシステムFalcon WAVE™

誰でも簡単に自営回線が設置・設定できる
長距離無線LANシステム
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DynaMode™

河川や土石流の監視カメラ映像をリアルタイムで解析する高精度解析ソフト

東日本大震災や九州など西日本で発生した大規模土砂災害など自然の猛威による災害を経験し、災害に対する意識が高まっています。

第2事業開発グループではワイヤレス技術に付加価値を加えた新しい製品開発を行っています。
災害に強くスマートな街づくりを目指し、ワイヤレスだからできる耐災害ソリューションを提案しています。
2つのグループに分かれそれぞれの分野で開発に取り組んでいます。

開発現場に潜入

長距離無線LANシステムFalcon WAVE™の開発グループでは、サービスのパッケージ化によりお客様のニーズに合わせたご提案をしています。
また用途により構成の検討が必要な場合があるため、お客様の伝搬要求にも迅速に対応しています。

屋外での伝搬実験

ポイントtoポイント、ポイントtoマルチポイント、多段中継など様々な構成での実証実験を行な います。
砂防事務所の防災訓練にも参加し、伝送実験を行ないました。

サービスのパッケージ化

お客様のニーズに合わせ、回線サービスの品質要求への迅速なフィードバックだけでなく、臨時用、災害現場中継用などニーズに合わせたサービスのパッケージ化によりスピーディーなお客様対応を心がけています。

事業所内にデモシステムを設置し、映像伝送のデモを実施しています。

開発現場に潜入

河川・土石流監視システムDynaMODE™の開発グループでは、映像を利用したソフトウエアの開発をしています。
動的な解析を可能とするソフトで、将来は動物や動体監視などへの適用も日々検討しています。
また実証を求められる分野のため、独自の検証試験やお客様との共同実験にも力を入れています。

検証試験

実際の川での検証試験を行ないました。
他方式との流速比較実験により同等の測定結果を得ることができ、映像解析の用途が広がります。

北見工業大学との共同実験

共同実験による検証を行ないました。
河川洪水による堰堤崩壊の水路モデル実験において、流速測定・水路シミュレーションに使用されました。社内では難しかった大規模な実験が実現しただけでなく研究者のご意見もいただくことができました。

ソフト開発

展示会出展により顧客ニーズを把握し製品開発に活かします。

開発者インタビュー

無線技術を活かした
耐災害監視ソリューションの
提案に力を入れています

事業開発部次長
中島 健三郎

事業開発部第2事業開発グループでは、無線技術を活かした耐災害監視ソリューションの提案に力を入れています。
災害に対する意識が高まっている現在、今まで培ってきた電波技術を活かしアンテナメーカーだからこそできるソリューションを提案するため日々研究開発に取り組んでいます。
研究開発にあたり、重要視しているのは付加価値を加えるということです。
そのひとつとして、無線伝送システムでは、お客様のニーズに合わせパッケージ化したサービスの提案を進めています。
「無線はいいんだけれど使い方が難しくて・・・」という声にお答えしパッケージ化したことにより、導入の可能性が高まるだけでなく災害時に迅速に対応することが可能になります。

また、河川・土石流監視システムでは、河川氾濫、土石流、土砂崩れ検知などアプリケーションの充実を図り、自然災害から被害最小化が実現できる様にしたいと考えています。

今後はアプリケーションの充実やワイヤレスとアプリケーションの組み合わせにより、ワイヤレスだからできるソリューションで地域に貢献していきたいと思います。