アンテナ・電波用語集

※この用語集は、社内研修用に使用されているものを参考にしたものです。

アンテナ

アンテナとは、給電線により送られてきた高周波電力を空間に効率よく放射し、空間を進んでくる高周波電力を受けとめて効率よく給電線に送り込む装置である。

アンテナ共用器

アンテナとは、給電線により送られてきた高周波電力を空間に効率よく放射し、空間を進んでくる高周波電力を受けとめて効率よく給電線に送り込む装置である。

アンテナ

一本のアンテナに対して複数の送信機を繋ぐための装置。複数の送信機を直接繋ぐと、送信機相互間に電力が回りこみ正常に動作しなくなる。よって各送信機の出力側に、出力周波数に同調したBPFを接続し、分岐回路でひとつにして、電力の回り込みを防ぎつつ、一本のアンテナに接続する。これらBPFと分岐端子等で構成されたものを送信アンテナ共用器(TM:transmitting muliti-plexere)

アンテナ利得(Antenna Gain)

電波を評価する指標であり、指向性の全くない等方性アンテナあるいはダイポールアンテナと比較して、どれだけ強く電波を受信できるか、あるいはどれだけ強く電波を放射できるかを示す数値。等方性アンテナと比較した場合はdBi、ダイポールアンテナと比較した場合はdBdで表記する

アダプティブ・アレイ・アンテナ

アレイ状に配置された複数の素子アンテナと制御回路から構成され、あらかじめ定められたアルゴリズムに従い、アンテナ自身が電波環境の変化に準じてその指向性を最適化できるようにしたもの。(この技術をもちいメインビームをトラフィックの高い地域に向けたり、ヌル(谷間)ポイントを干渉方向に向けたりすることが可能)

円偏波アンテナ

円偏波を送受するアンテナをいう。円偏波には右旋回と左旋回があり、受信側から見て電界が右に回転する偏波を右旋円偏波、逆のものを左旋円偏波という。円偏波を直線偏波のアンテナで受信すると、受信電力が半分になる。