Wi-Fiトランシーバーの広域エリア化（従来面積比44倍）に成功 ～屋外作業者間の連絡手段が飛躍的に向上～

施設などの大型化に伴いトランシーバー接続距離の長距離化が必要となっています。またアナログ方式では音質が悪いうえ、利用チャンネルが一致すればだれでも受信できる状態になっており、混信や情報漏えいの原因となっていました。無線ＬＡＮトランシーバーはIP によりクリアな音質やグループごとのセレクト通信などにより秘話性も保たれます。

しかし、Wi-Fi の接続エリア内でしか通話ができないため、従来のWi-Fi アクセスポイントでは接続距離が短く、 多くのアクセスポイントを設置しなければなないため、特に屋外などで利用するためには多くのアクセスポイントを設置する、あるいは携帯電話を利用するなど、工事費や通信料などのランニングコストが課題となっていました。

アクセスポイントを長距離無線LAN システム「FalconWAVE2.4G」、トランシーバーをアイコム株式会社製、無線ＬＡＮトランシーバー「IP100H」の構成により、 広域エリア化とともに、一斉呼び出しや、グループ通話機能など双方向・同時通話サービスが可能になりました。

システムの特徴として以下の３点があります。

1. 広域Wi-Fi エリア化

従来のWi-Fi アクセスポイントでは半径150m程度でしたが、本アクセスポイントを使うことより半径1008mまで接続に成功しました。エリア面積で、従来の40倍以上※の屋外広域エリアを構成できます。

広域Wi-Fi エリア内での音声通信を実現、隣接Wi-Fi エリアとのローミング機能により更に広域エリア化を実現することも可能です。
※当社調べ

2. エリア拡張にすぐれる簡単システム

商用電源不要で太陽電池での自立運用が可能なので、IP ネットワークに接続するアクセスポイントを完全自立により増設するだけで、音声通話がすぐに可能になります。

3. オプションシステム

アイコム社様の専用ゲートウェイを設置することにより一般電話通信網を利用して日本全国のIP 電話との通信が可能になります。