報道関係者各位
プレスリリース(報道資料)

2015.02.16
ニュースリリース

4.9GHz帯無線LAN初の4地点同時送受信伝送に対応できる 長距離無線LANシステムFalconWAVE®4.9G-MPを開発

日本電業工作株式会社(本社:東京都千代田区九段南4-7-15、代表取締役社長:岩本眞)はこの度、干渉が少ない4.9GHz帯で初の4地点より同時送受信を可能とする「長距離無線LANシステムFalconWAVE®4.9G-MP」を開発しました。

製品の概要

図1. 製品概要

図1. 製品概要

■長距離無線LANシステム FalconWAVE
https://solutions.den-gyo.com/products/

FalconWAVE4.9G-MPは、MIMO伝送方式で、上限公称速度としては144.4Mbpsの大容量伝送を可能にしています。アンテナは、高利得19.5dBiで縦横幅17cmの超小型高利得アンテナ2枚を使用します。

ポイントトゥポイント(1対1)での長距離伝搬では最長30Kmの伝送性能を、また4.9GHz帯無線LAN初の4対1マルチポイントでの16km伝送を可能にしたシステムです。

製品の特長

電波伝搬時に建物や地形などにより発生し、通信に悪影響を及ぼすマルチパスを位相制御することにより、通常だと拾いきれないマルチパスによる電波の有効利用を可能にしたシステムです。

通信の安定性と伝搬容量の増加を目的として、疑似的に2倍の伝送帯域を確保するMIMO機能を搭載しています。アンテナトップメーカーであるDENGYOが製造・販売している小型・高性能アンテナ(19.5dBi)を2台使用することにより、上限公称速度としては144.4Mbps(IEEE802.11n)の大容量通信を行うことができます。

図2. FalconWAVE4.9G-MP

図2. FalconWAVE4.9G-MP

図3. 小型・高利得 4.9GHz平面アンテナ

図3. 小型・高利得 4.9GHz平面アンテナ

図4. FalconWAVE4.9G-MP外観

図4. FalconWAVE4.9G-MP外観

また、外観はヒートシンクが全体に施された構造で、発熱による通信への悪影響を受け難く、屋外や高温の環境でも安定した通信ができるだけでなく、常温環境でも高速・長距離伝送特性を実現しています。

伝搬特性

4対1のマルチポイント トゥ ポイントにおいて、4.9GHz帯無線LAN初の長距離伝搬である20kmで10Mbpsを実測しました。1対1のポイント トゥ ポイント伝送では、最長30kmの長距離伝搬を実証しています。

図5. 実験結果

図5. 実験結果

今後の予定

本製品は3月3日(火)より東京ビックサイトにて開催される「SECURITY SHOW 2015」に出展いたします。

<日本電業工作(DENGYO)について>

1947年の創立以来、日本の通信事業発展に貢献し、通信インフラの実現を支える技術・製品を数多く創出してきました。アンテナ・フィルタといったコアビジネスの研究開発はもとより、中長期的な革新技術の創出にも積極的に取り組んでいます。資本金:3億 3,000 万円、売上高:142億円、従業員数:253名(平成26年3月期)。

<本件に関するお問い合わせ先>

日本電業工作株式会社(DENGYO) 担当:マーケティング室
住所:東京都千代田区九段南4-7-15
e-mail:Marketing@den-gyo.com URL: http://www.den-gyo.com/