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プレスリリース(報道資料)

2016.05.23
ニュースリリース

長距離伝送特性の4.9GHz帯長距離無線LANシステム「FalconWAVE®」に新ラインナップ 従来比1/8となる3Wの低消費電力特性により自立電源運用が実現

日本電業工作株式会社(本社:東京都千代田区九段南4-7-15、代表取締役社長:瀬川純、以下 DENGYO)はこの度、長距離無線LANシステムFalconWAVEに、4.9GHz帯では従来比1/8※1となる低消費電力特性で長距離・大容量の無線伝送が太陽光パネルによる自立電源運用で実現する「FalconWAVE4.9G-Eco」を開発し、新たにラインナップしました。

※1:FalconWAVE4.9G-MPプラスとの比較による

製品の概要

4.9GHz帯無線LANシステムは、干渉が少なく安定した無線通信を確保することができます。長距離無線LANで利用される、25GHz帯に比べて降雨や霧など自然環境の影響をほとんど受けないため信頼性が高く、災害時などの拠点間のバックホール回線や長距離映像伝送に適したシステムです。今回ラインナップした「FalconWAVE4.9G-Eco」は、消費電力3Wと業界最小となっており、太陽光パネルによる自立電源運用が実現するため、山間部や僻地などの電源の取れない場所での設置・運用が可能となります。

従来無線によるネットワーク構築の課題となっていた、長距離通信の途切れや見通しの確保が難しいなどの場合でも、長距離無線LANシステム「FalconWAVE4.9G-Eco」を利用することで太陽光パネルとバッテリーによる自立電源運用によりフレキシブルなネットワーク構築を実現することができます。

図1.製品概要

図1.製品概要

製品の特長

① 3Wの低消費電力特性
4.9GHz帯では従来比1/8となる低消費電力特性で、太陽光パネルによる自立電源運用が実現します。そのため、臨時の映像中継や設置場所を移動する場合でも、配線などの工事不要での運用が可能となります。

② 高性能なMIMO通信
干渉が少なく安定した通信の提供が可能となる4.9GHz帯を利用しており、2MIMO伝送機能19.5dBiの高利得小型アンテナとの組み合わせにより、最大30Mbpsの大容量通信と最大15㎞の長距離かつ安定した送受信が実現します。

③ 多彩なインターフェース
2接点伝送、LANポート2個のインターフェース機能を有して利便性を向上させており、システム拡張の幅が広がります。

図2.多彩なインターフェース

図2.多彩なインターフェース

適用領域

近年多発する台風や集中豪雨などの自然災害などから地域の住民の安全を守るための情報収集として活用されている「防災無線システム」において、長距離中継する広域ネットワークを構築することが可能となります。また、観光・防災Wi-Fiステーションとして、太陽光パネルによる自立電源運用で、柔軟にWi-Fi環境を整備することができるので観光拠点における観光情報の発信や地域サービスの提供、防災拠点では住民の安否確認や情報提供として平常時・災害時ともに活用することができます。

図3.防災無線システム構成図

図3.防災無線システム構成図

図4.観光・防災Wi-Fiステーション

図4.観光・防災Wi-Fiステーション

今後の予定

「ワイヤレスで安心・安全・おもてなし」をテーマに、観光・防災Wi-Fiステーション整備事業の簡単解説を始め、観光地におけるインバウンド対策に最適なシステム紹介やWi-Fiサービスに必要な認証システムなど講演と実機展示、デモを行います。