~漏洩アンテナおよびロッドアンテナとの組み合わせにより、28GHz帯通信エリアを拡大~
誘電体導波路技術を活用したミリ波エリア形成技術を実証
日本電業工作株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:太口 努、以下「日本電業工作」)は、28GHz帯ミリ波通信のエリア拡大に向けて、誘電体導波路を活用した低損失伝送技術と、漏洩アンテナおよびロッドアンテナを組み合わせたエリア形成技術の有効性を示しました。
概要
本技術は、伝送損失の大きいミリ波信号を効率的に伝送し、必要な場所で放射することで、ミリ波通信エリア展開を可能にするものです。日本電業工作は、長年培ってきた高周波伝送技術を活用し、誘電体導波路による低損失伝送と、漏洩アンテナおよび面展開ロッドアンテナによる終端放射を組み合わせた新たなミリ波エリア形成技術を開発しました。
誘電体導波路実証概要
1.誘電体導波路による低損失伝送
誘電体導波路は、28GHz帯ミリ波信号を金属導波管より軽量かつ柔軟な構造で伝送できる技術です。天井部などへ容易に設置できるほか、長距離伝送においても伝送損失を低減できます。
線路長10mにおける反射及び通過損失特性
2.漏洩アンテナによるエリア形成
導波路上に設けた漏洩ポイントからミリ波信号を放射することで、必要な位置へ効率的に電波を供給します。本実証では2か所の漏洩ポイントを設置し、エリア形成を行いました。
漏洩アンテナ
指向特性
3.ロッドアンテナによる終端放射
誘電体導波路の終端にはロッドアンテナを配置しています。導波路内を伝搬したミリ波エネルギーを終端部から効率的に放射することで、端部まで通信エリアを拡張できます。
ロッドアンテナ
指向特性
本技術の特長
- ミリ波の低損失伝送:誘電体導波路により28GHz帯信号を効率的に伝送。
- 必要な場所だけに放射:漏洩アンテナによってエリア形成位置を柔軟に設計可能。
- シンプルなエリア構成:少数の放射ポイントで広いエリアをカバー。軽量・省スペース天井部への実装が容易で既存設備への適用にも適する。
本技術は、鉄道車両・鉄道駅・地下街・空港施設・工場・物流倉庫・スタジアム・展示会場など、ミリ波のエリア形成が課題となる環境への適用が期待されます。
今後の展望
日本電業工作は、誘電体導波路技術を核としたミリ波伝送ソリューションの実用化を推進し、5G高度化および将来の6Gネットワークに向けた新たな無線インフラ技術の提供を目指してまいります。